
ビタミンC誘導体は肌に吸収されてから、メラニン付近でビタミンCに変化する誘導体です。
ビタミンCはメラニン色素を分解するので美白に良いと言われていますが、そのままでは分子も大きく浸透せず、不安定な働きで本来の役割をあまり果たせません。
ビタミンC誘導体は浸透力も高く、安定力もあります。
メラニンに対してだけでなく、抗酸化作用やターンオーバーの正常化、皮脂分泌を整える働きも、美白化粧品と相性がよく定番美白成分として配合されていることが多いです。
ビタミンC誘導体・ビタミンC配合の美白化粧品
ビタミンC誘導体の美白効果
ビタミンC誘導体はメラニンの生成を抑えますが、アルブチンと比べてみると、それほど高い効果ではありません。
それなのに、美白化粧品に多く使われているのは、抗酸化作用・ターンオーバー促進・コラーゲン生成の促進など、美白だけでなく美肌効果が期待できるからです。
また、ビタミンC誘導体には種類があり、同じビタミンC誘導体でも役割が違ってきます。
水溶性ビタミンC誘導体
水溶性ビタミンC誘導体はピュアビタミンCの約8倍以上の浸透力に優れ、即効性が一番のメリットです。
メラニンの生成を抑えて、ターンオーバーを促します。
また抗酸化作用により、エイジングケアやニキビ予防と美白だけでなく美肌にも期待される成分です。
脂溶性ビタミンC誘導体
水溶性ビタミンC誘導体に油を加えたのが脂溶性ビタミンC誘導体です。
即効性は水溶性ビタミンC誘導体に劣るものの、持続性は約3倍。
敏感肌でも低刺激に使えるビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体の弱点
万能型成分のビタミンC誘導体ですが、酸化しやすいのが弱点です。
肌に対してはメラニン生成を抑えたり、コラーゲン生成を促して紫外線へのダメージを軽減したりするのですが、紫外線自体には弱い成分。
なので酸化する前に肌に取り込みたいところです。
酸化しやすいビタミンC誘導体、浸透力で差が出る美白成分です!